令和元年度中小企業・小規模事業者の事例・支援制度検索サービスの高度化に係る調査事業報告書

掲載日: 2021年7月15日
委託元: 経済産業省
担当課室: 中小企業庁長官官房総務課デジタル・トランスフォーメーション室
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報告書概要

この報告は、中小企業・小規模事業者向けの事例・支援制度検索サービスの高度化に関する調査事業について書かれた報告書である。本事業では、従来の「事例ナビ」と「復興支援制度データベース」の機能を統合し、ミラサポplusの一機能として新システムを構築することが目的とされている。

システム構成の検討において、既存のJavaやAngular、ASP.NETからC#(ASP.NET Core、Vue.js)への変更、WebアプリケーションをSPAからMPAへの変更、メール送信サービスをSendGridからAmazon SESへの変更などが決定された。ユーザー認証機能については、セキュリティレベル向上と実装統一化を図るため、検索サイトと管理サイト両方でAuth0を利用することとなった。

データベース項目の検討では、復興支援制度データベースを基とし、制度データ項目の追加変更を行い、データ登録の難易度軽減を図った。制度データ項目は細分化を避け、必須入力を最低限とし、マークダウン記法による対応で表や図の含有を可能とした。事例データについても画面デザイン検討に基づき項目の追加変更を実施した。

負荷試験では、事例データと制度データを各10,000件のテストデータで実施し、25ユーザーによる5分間の連続アクセスで87,041PVを処理でき、ページ読み込み平均時間1.45秒という結果を得た。これにより、想定される月3万PVについて余裕を持って処理できる性能であることが確認された。

自動タグ付け機能については、TF-IDFを用いた事例データ分類の検討を行ったが、自動生成されるタグの適切性に保証がないことから、実運用への適用には精度向上が必要との判断に至った。