令和元年度地球温暖化・資源循環対策等に資する調査委託(CEFIA立ち上げに向けた戦略策定に係る調査)調査報告書【概要版】
報告書概要
この報告は、日本がASEAN諸国への低炭素技術輸出と制度構築支援を通じて気候変動対策とビジネス展開を両立させるCEFIA(Clean Energy Finance Initiative Asia)の戦略策定について書かれた報告書である。
日本は2019年にパリ協定に基づく長期戦略として「環境と成長の好循環」というコンセプトを提示し、ASEAN相手国への低炭素技術輸出と制度整備構築支援を通じてビジネス主導の国際展開を促進すべく、新規官民イニシアティブであるCEFIAを創設した。パリ協定の目標達成には技術・経済・社会システムにおけるイノベーション創出が不可欠であり、気候変動対策やイノベーションに取り組む企業への民間投資集中が必要であることから、ファイナンスの役割が重要性を増している。
本調査では、国内企業への調査を通じてCEFIAによる温室効果ガス削減に資する制度構築および貢献可能な製品・サービスの発掘を行い、制度構築の概要・特徴・有効性・課題等を整理した。また、インドネシア・タイ・ベトナム・フィリピン・マレーシアのASEAN5か国における政策動向調査を実施し、補助金や税制を含む最新動向とニーズを把握した。これらの調査結果を踏まえて、CEFIA立ち上げに向けた情報の精緻化と制度構築サポートとしての戦略策定を実施している。
輸出支援策は輸出フェーズと支援属性の軸で整理され、技術輸出機会創出支援から輸出実行後の相手国制度構築支援まで包括的な支援体系が構築されている。
