令和元年度産業保安等技術基準策定研究開発等事業(産業保安表彰等)報告書
報告書概要
この報告は、令和元年度産業保安等技術基準策定研究開発等事業における産業保安表彰について書かれた報告書である。経済産業省産業保安グループでは、産業保安各分野において保安活動を推進し保安意識の高揚を図るとともに、広く国民の間に保安に関する認識と理解を深め、災害等の防止に資することを目的として経済産業大臣表彰を実施している。本事業では、技術基準等の見直しに資するよう表彰の機会を通じて事業者の優れた取組に係る情報を収集・把握し、表彰の効果を活用して事業者が自主的により優れた安全確保のための取組を行うよう促すことを目的とした。事業内容として、電気保安功労者経済産業大臣表彰、ガス保安功労者経済産業大臣表彰、全国鉱山保安表彰の3つの表彰式に係る準備と実施を行った。準備段階では推薦書の取りまとめ、審査資料の作成、審査会の実施、表彰式の準備を実施し、実施段階では表彰式の運営と写真の送付、取りまとめ段階では優良事例のとりまとめ、審査方法及び審査基準の見直し、報告書の作成を行った。電気分野では50件の上申書から47件が表彰対象となり、ガス分野では20件すべてが表彰対象となった。鉱山分野では職場環境の改善や人材育成の取り組みとして、香春鉱山での大型重機・作業車両のルール作成やタイヤ交換治具の開発、北見石灰鉱山での集じん機の改善や造粒施設の移転、住友セメント秋芳鉱山でのKYM実施と落泥掃除の機械化などの優良事例が紹介された。