令和5年度商取引・サービス環境の適正化に係る事業(我が国企業・地域・行政等のデザイン動向に関する調査事業)JAPAN DESIGN REPORT

掲載日: 2024年4月1日
委託元: 経済産業省
担当課室: 商務・サービスグループデザイン政策室
元の掲載ページ: 掲載元を見る
令和5年度商取引・サービス環境の適正化に係る事業(我が国企業・地域・行政等のデザイン動向に関する調査事業)JAPAN DESIGN REPORTのサムネイル

報告書概要

この報告は、日本のデザインの動向とその効果について書かれた報告書である。経済産業省デザイン政策室の研究会における議論をもとに、2024年3月に「JAPAN DESIGN REPORT」として制作された。本レポートは、日本のデザインを広く社会に発信し、多様なデザイン領域で活躍する人や組織をつなぎ、日本のデザインを発展させていく仕組みとして位置づけられている。

報告書の背景として、経済産業省では2023年1月に「これからのデザイン政策を考える研究会」を設置し、我が国のデザイン政策の課題やあり方を検討した。その結果、海外デザイン先進国とは異なり、日本では国内の最新デザイン動向を網羅的に取りまとめ、デザイン活用の効果等を継続的に調査し、戦略的に社会に発信する機能が不在であることが確認された。この機能の不在により、企業や行政等がデザイン導入に取り組むきっかけを十分に醸成できておらず、国内におけるデザイン振興のボトルネックとなっているほか、国際的なデザイン業界の観点からは、日本のデザインの概況を世界に発信するものがなく、ジャパン・デザインのプレゼンスを十分に発揮できていない状況が明らかとなった。

本レポートの内容は5つの大きな項目で構成されている。第1章「世界×デザイン」では、2023年10月に34年ぶりに日本で開催されたWDO世界デザイン会議東京2023を特集している。この会議では「Design Beyond-あたらしい世界のためのデザイン」をメインテーマとし、Humanity、Planet、Technology、Policyの4つのサブテーマに基づいてプログラムが構成された。世界39の国と地域から297名のデザイン関係者が参加し、延べ1,172名の来場者を得て成功を収めた。第2章「地域×デザイン」では、47都道府県ごとにデザインの取り組みや課題などを調査・評論している。第3章「企業×デザイン」では、大企業から中小企業までの多様な業界企業やデザインファーム、教育機関等の活動を幅広く紹介している。第4章「行政×デザイン」では、中央省庁や県庁、市役所におけるデザインの取り組みを紹介し、第5章「文化×デザイン」では、デザイン関連のフェスティバルやアワード、企画展などを紹介している。