令和5年度流通・物流の効率化・付加価値創出に係る基盤構築事業(物流施設の自動化に資するロールボックスパレットのモデルケース創出)報告書
報告書概要
この報告は、令和5年度に実施された物流施設の自動化に資するロールボックスパレットのモデルケース創出について書かれた報告書である。株式会社NX総合研究所が主体となり、Lexx PlussとMujinの協力のもと、ロールボックスパレット(カゴ車)を使用した自動荷役システムの標準仕様案を検討し、実証実験を通じてその有効性を検証した事業の成果をまとめている。
報告書では、まずロールボックスパレット市場の利用状況を把握し、自動荷役のユースケースと環境整備項目について調査を行った。カゴ車ユーザー6社、ロボットベンダー6社、カゴ車メーカー2社の計14社からヒアリングを実施し、物流事業者や荷主企業、ロボットアーム・AGV・AMRの各分野における現状と課題を明らかにした。これらの調査結果を基に、サプライチェーンの階層から見た標準仕様案を整理し、実証実験の項目を選定した。
実証実験はAGV・AMRとロボットアームの二つの分野で実施された。AGV・AMRについてはLexx Plussの川崎オフィス、ロボットアームについてはMujinの辰巳オフィスで行われ、それぞれの自動荷役システムの性能と効果を検証した。実証結果と効果検証を踏まえて、各分野における標準仕様案を策定し、最終的に自動荷役推進のためのロールボックスパレット標準仕様ガイドラインを作成した。
