令和5年度エネルギー需給構造高度化対策に関する調査(電気・ガス事業オンライン申請届出システムにおけるガバメントクラウドによる運用切り替えに向けた効果検証)調査報告書
報告書概要
この報告は、経済産業省が運用する電気・ガス事業オンライン申請届出システム(電ガネット)のガバメントクラウドへの移行に関する効果検証について書かれた報告書である。電力・ガス事業における参入事業者の拡大と行政手続のオンライン完結化、ガバメントクラウドへの移行という背景のもと、2022年4月に稼働した電ガネットの認知度とオンライン利用率が低い状況を受けて実施された調査である。本事業では電ガネットの将来像策定とガバメントクラウド移行等の有効性評価を目的とし、デジタル庁の「デジタル社会の実現に向けた重点計画」に基づく電ガネットの将来像検討、関連手続きの特性調査、ガバメントクラウド移行の評価基準による評価、移行ステップの洗い出し、移行時における有効性確認を実施した。調査では類似事業の実態調査、現行採用SaaSへのヒアリング、各社クラウドサービスの机上検証、担当課室へのアンケート調査等を通じて包括的な分析を行った。システム連携については現行構成の維持案、ガバメントクラウド移行案、現行採用SaaSとGSS接続案の複数パターンを検討し、それぞれの接続方式、時期、機能拡張、業務効率の観点から課題を整理した。特に現行採用SaaSからのGSS接続については接続の可否、手続き、留意事項を詳細に検討し、デジタル庁や各府省クラウドCoEとの連携が必要であることを明確にしている。
