令和5年度九州・沖縄における産学連携デジタル人材育成調査等事業調査報告書

掲載日: 2024年6月11日
委託元: 経済産業省
担当課室: 九州経済産業局地域経済部情報政策課デジタル経済室
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令和5年度九州・沖縄における産学連携デジタル人材育成調査等事業調査報告書のサムネイル

報告書概要

この報告は、令和5年度に実施された九州・沖縄地域における産学連携を通じたデジタル人材育成に関する調査等事業について書かれた報告書である。立命館アジア太平洋大学をはじめとする教育機関と、AI・IoT・DX技術を活用する地域企業8社の連携事例を中心とした調査結果をまとめている。立命館アジア太平洋大学では留学生入試の完全オンライン化や巨大データ基盤の構築を進め、全体のDX推進方針を策定できる人材や教育データ活用に詳しい人材を求めている。株式会社LAplusは病害虫診断の画像認識AIアプリケーションを提供し、ユーザー目線で設計ができる人材を求めている。株式会社okicomはもずく収量予測システムや琉球空手の型判定システムを開発し、企画段階の上流工程ができるエンジニアを必要としている。ウミトロン株式会社は水産養殖におけるAI技術を使った給餌システムを開発し、画像系エンジニアやテクノロジーの社会活用に意欲的な事業プランナーを求めている。株式会社グッデイはデータ分析・活用で第1回日本DX大賞を受賞し、小売データ分析知見のある人材を必要としている。各企業は共通してDX推進に向けた人材確保と技術革新を課題とし、大学との連携によってこれらの課題解決を図っている。報告書では交流事業の実施内容として、介護現場でのデジタルコミュニケーション円滑化や農業でのAI活用による省人化事例が紹介されており、産学連携による人材育成と技術開発の効果的な方策を提案している。