令和5年度重要技術管理体制強化事業(工作機械及び産業用ロボット等に係るサプライチェーン強靭化に向けた調査)最終報告書

掲載日: 2024年7月9日
委託元: 経済産業省
担当課室: 製造産業局産業機械課
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令和5年度重要技術管理体制強化事業(工作機械及び産業用ロボット等に係るサプライチェーン強靭化に向けた調査)最終報告書のサムネイル

報告書概要

この報告は、工作機械及び産業用ロボット等に係るサプライチェーン強靭化について書かれた報告書である。

本調査では、工作機械、産業用ロボット、分析機器の三分野について、機種別シェア及び性能比較、主要構成部品の分析、競合国の政策動向等を詳細に検討している。工作機械分野においては、日本企業が市場シェアを維持しているものの、中国企業の技術的キャッチアップが進展しており、特にハイエンド製品において日欧企業のコア部品を使用することで競争力を向上させている状況が明らかとなった。産業用ロボット分野では、協働ロボットを除く多くの機種で日本企業がグローバルシェア上位を占めており、技術的優位性を保持している。分析機器分野については、市場が細分化され主要プレーヤーが固定化されているが、新興国の技術的キャッチアップが加速している現状が確認された。競合国の政策動向では、中国が国家戦略として工作機械産業の育成に取り組む一方、米国とドイツでは際立った支援策は見られない。今後の国際競争力強化に向けては、戦略的自律性と不可欠性の両面から、産学連携の強化、技術開発促進、人材育成、国際標準化への取組等が必要とされている。