令和5年度水力発電技術情報等収集調査事業(河川流量等データ一元化) 調査報告書

掲載日: 2024年7月9日
委託元: 経済産業省
担当課室: 資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部新エネルギー課
委託事業者: 株式会社AStar
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令和5年度水力発電技術情報等収集調査事業(河川流量等データ一元化)   調査報告書のサムネイル

報告書概要

この報告は、中小水力発電の新規開発を促進するための河川流量等データ一元化について書かれた報告書である。

FIT・FIP制度により中小水力発電の新規開発が進んでいるものの、開発地点の奥地化や小規模化により新規地点の開拓が困難となり、高コスト化している状況を受けて、河川流量や流況、水利権等のデータを収集・調査・分析し、データを一元化するサイトを作成することで水力発電の更なる新規開発の加速化を図ることを目的としている。事業内容として、河川流量等データ一元化サイトの作成が計画され、測水所・ダムの区分ごとに河川流量や流況グラフの閲覧・ダウンロードができる検索ページ、河川の水利権情報の閲覧ページ、農業用水を活用した導入可能性調査地点情報の閲覧ページ、地図上からの情報検索ページなどの機能が設計された。また発電規模の概算を算出するページやQ&A方式でのリスク評価ページ、相談窓口情報の検索ページ、FIT・FIP認定情報の検索ページ、中小水力発電における課題と解決情報の一覧ページの作成も予定されていた。調査事項として、ダム流量データではダム諸量データベースを利用して21,240件のアップデート可能なデータを抽出し、測水所・ダムでは水文水質データベースを活用してアップデート可能なデータを抽出した。中小水力発電課題・解決情報については、地点選定・計画策定段階、開発段階、運転開始前後段階に分けて課題と解決方法を調査し、78件のデータが抽出された。しかし最終的には事業を完了することができず、予定されていたWebページの作成・公表には至らなかった。