令和5年度 中小企業・小規模事業者 ワンストップ総合支援事業(中小企業・小規模事業者支援に向けたミラサポConnect利活用等推進調査事業)調査報告書

掲載日: 2024年7月25日
委託元: 経済産業省
担当課室: 中小企業庁長官官房総務課
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令和5年度 中小企業・小規模事業者 ワンストップ総合支援事業(中小企業・小規模事業者支援に向けたミラサポConnect利活用等推進調査事業)調査報告書のサムネイル

報告書概要

この報告は、中小企業と投融資機関間のマッチングを促進するプラットフォーム「ミラサポConnect」の開発・運用に関する調査事業について書かれた報告書である。

本事業では、投融資機関をユーザー候補として検討会を実施し、投融資業務における候補先のソーシングステップと検討先のデューディリジェンスステップを分析した結果、ミラサポConnectのサービス位置づけを「新規投融資先の候補抽出促進」および「基礎情報・課題仮説の把握」の一助となる情報提供と定めた。計8つの投融資機関(PEファンド、地銀系ファンド、地銀・信金)から現状の業務内容と利用可能性について聴取を行い、投融資プロセスの各段階で求められる情報・データの収集方法や効率化余地について詳細な検討を実施した。

第一次サービスリリース後の検討会・ヒアリングでは、投融資の意向や経営課題について解像度の高い記載が求められること、特に地域金融機関・地銀系ファンドは事前に企業名を把握したうえで開示依頼に臨みたいとの意向が確認された。現在の仕様ではGbizプライム登録企業が半自動的にミラサポConnectに登録される設計となっているが、今後は中小企業ユーザーへの補完データ入力の働きかけと、企業同意があれば開示依頼前も個社名表示を可能とする設計への改良が求められる。

次年度以降の投融資機関ユーザー確保に向けて、ミラサポConnectとの親和性が高い投融資機関像として、自社ソーシングの比率が高く、自社での投融資先新規発掘意向があり、営業範囲がある程度広域的である機関が特定された。また、マッチング時の情報非対称性防止のため、投融資機関側もミラサポConnect上にユーザー情報を登録し、中小企業ユーザーが開示依頼者をより理解できる機能の必要性が提言されている。