令和5年度原子力発電施設等立地地域基盤整備支援事業(周辺地域と連携した広域観光ルートの開発による観光流動の活性化に係る調査事業)-調査報告書-

掲載日: 2024年8月24日
委託元: 経済産業省
担当課室: 九州経済産業局資源エネルギー環境部電力・ガス事業課
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令和5年度原子力発電施設等立地地域基盤整備支援事業(周辺地域と連携した広域観光ルートの開発による観光流動の活性化に係る調査事業)-調査報告書-のサムネイル

報告書概要

この報告は、佐賀県玄海町を中心とした広域観光ルートの開発による観光流動の活性化に係る調査事業について書かれた報告書である。玄海町は日本の棚田百選に選定された浜野浦の棚田を有し、ゴールデンウィーク期間に多くの観光客が訪れるが、町内の消費受け皿の不足や観光時期の集中といった課題を抱えている。これらの課題解決に向け、玄海町を含む広域観光圏における現状把握、周辺自治体との連携による持続可能な観光事業の検証、広域観光ルート開発やプロモーション活動等を段階的に進めることが求められており、令和2年度から令和4年度の事業に引き続き、九州経済産業局が広域連携による観光振興の支援を実施している。

令和5年度における活動として、玄海町と唐津市等の官民で構成される広域検討会の開催、広域観光圏の観光関連事業者が集う共創会議の定例化に向けた事前準備と開催、共創プロジェクトの試行、広域観光圏の魅力の情報発信方法・推進体制の検討、日本の地方における広域観光の先進事例調査が実施された。また、過年度事業では広域観光を推進する体制基盤の構築、旅行商品造成や共創会議の構築等が実現し、玄海町みんなの地域商社との連携をもとに共創モデルの試行が行われた。

共創会議では広域観光圏の基本エリアに立地する観光関連事業者等を対象として持続可能な観光地域づくりに向けた連携プラットフォームの定例化を目指し、アイディアワークショップ等を通じて具体的な誘客手法としての共創プロジェクトを立案した。共創プロジェクトでは観光関連事業者等との調整を行い試行を実施し、その結果に基づく改善点や課題等の整理を行って地域での継続実施に向けたフィードバックを実施している。