令和5年度商取引・サービス環境の適正化に係る事業(物流革新に向けた政策パッケージにおける施策のフォローアップ・推進のための調査研究等)報告書

掲載日: 2024年9月26日
委託元: 経済産業省
担当課室: 商務・サービスグループ物流企画室
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報告書概要

この報告は、2024年に実施された物流革新に向けた政策パッケージにおける施策のフォローアップ調査について書かれた報告書である。トラックドライバーの長時間労働改善のため2024年4月から年間960時間の時間外労働上限規制が導入される中、対策を講じなければ2024年度に輸送能力が約14%、2030年度には約34%不足するいわゆる物流の2024年問題に対応するものである。政府は2023年6月に物流革新に向けた政策パッケージを策定し、荷主企業・物流事業者・消費者の協力による物流環境整備に取り組んでいる。本調査では物流の適正化・生産性向上に向けたガイドラインの遵守状況について、発荷主・着荷主・物流事業者を対象としたフォローアップ調査を2024年2月から3月にかけて実施した。調査はWEB形式で行われ、経済産業省・国土交通省・農林水産省から関連業界団体を通じて協力依頼がなされた。さらに物流効率化に向けた設備投資による効果試算も実施されている。予約受付システム導入により荷待ち時間が62分から58分に短縮され6.5%削減される効果、標準パレット活用により手荷役比で作業時間32%削減・コスト16%削減の効果、自動搬送機器導入により1人あたり年間408万円のコスト削減効果が試算されている。これらの取組により物流の停滞回避と生産性向上を図ることが目的とされている。