令和5年度化学物質規制対策(水俣条約による水銀規制に関する国内外実態調査)調査報告書

掲載日: 2024年10月5日
委託元: 経済産業省
担当課室: 製造産業局化学物質管理課
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報告書概要

この報告は、水俣条約による水銀規制に関する国内外実態調査について書かれた報告書である。水銀による地球環境規模の汚染と健康被害を防止するため、2013年に採択され2017年に発効した水俣条約の実施確保、及び国内法である水銀汚染防止法の適正な実施に向けた調査が実施された。令和5年度は第5回水俣条約締約国会議(COP5)が開催されることから、水銀代替技術や経済的可能性に関する情報収集・分析を行い、COP5の議論に積極的に寄与するとともに、国内水銀規制の運用見直しを目的とした。調査内容は、水俣条約の議論に関する調査として、COP5で議論予定の水銀添加製品の概要情報整理、諸外国における廃棄物定義の文献調査、COP5及び関連会合への参加による議事概要作成が行われた。さらに、水銀汚染防止法及びその運用見直しに関する調査として、特定水銀使用製品の追加に関するヒアリング調査、アルカリボタン電池の水銀含有量分析試験、水銀含有再生資源の管理措置見直しの論点整理、事業所訪問による実態把握が実施された。また、有識者12名で構成される検討会を環境省と合同で2回開催し、水銀汚染防止法の施行状況と今後の進め方について検討が行われた。