令和5年度エネルギー需給構造高度化対策調査等事業(水素利活用拡大に向けた国際地域連携の促進に関する調査事業)調査報告書
報告書概要
この報告は、水素利活用拡大に向けた国際地域連携の促進について書かれた報告書である。デロイトトーマツコンサルティング合同会社が資源エネルギー庁から受託した令和5年度の調査事業として実施されたものであり、H2 Twin Citiesを通じた自治体間の国際連携促進を目的としている。報告書では新たな国際連携の候補地域と連携可能な事業の調査、候補地域のH2 Twin Cities参画可能性調査、神戸市及び浪江町の取組進捗確認及び連携促進支援の3つの仕様書に基づいて調査が実施された。既存採択先である神戸市と浪江町への継続支援が必要であるとともに、新規応募自治体からは準備に係る人的リソース不足や費用負担への懸念が示されている。今後の支援の在り方として、国際連携に係る費用補助やソフト支援の提供、H2 Twin Citiesの最終的な目的と戦略の明確化が挙げられている。長期的なビジョンとして、H2 Twin Citiesを起点とした自治体レベルの海外連携基盤を構築し、我が国のGX戦略におけるアジア展開を支援する体制づくりが提案されている。自治体間連携により国のビジョンを地域レベルに具体化し、事業者の海外進出におけるリスク低減と協議のスムーズ化を実現することが期待されている。
