令和5年度「『関西バイオものづくりフォーラム2024』を通じた、近畿地域におけるバイオものづくり分野の実態調査」調査報告書
報告書概要
この報告は、令和5年度に実施された「関西バイオものづくりフォーラム2024」を通じた近畿地域におけるバイオものづくり分野の実態調査について書かれた報告書である。バイオものづくりは遺伝子技術により微生物が生成する目的物質の生産量を増加させる技術で、社会的課題の解決と経済成長の両立を可能とする重要な研究分野として各国で投資・開発競争が激化している。我が国では重点的な投資分野と位置づけ、NEDO事業やグリーンイノベーション基金事業などの大型予算が措置されている。近畿地域にはバイオものづくり分野を牽引する大学・企業・支援機関等が集積しており、バイオコミュニティ関西が内閣府より「グローバルバイオコミュニティ」に認定されるなど活動が活発化している。しかし社会実装の加速化には当分野の認知度向上、異分野参入の促進、専門人材の育成が課題となっている。そこで本事業では関西バイオものづくりフォーラム2024を開催し、産学官の取組紹介とネットワーク形成・拡大を図った。事業内容は事務局設置、フォーラム開催前の準備業務、当日の運営業務、開催後の業務からなる。準備業務では会場確保、近畿地域の企業23社と若手研究者31名の実態調査、登壇者決定・連絡調整、展示ポスター作成、周知活動、申込受付などを実施した。フォーラムでは経済産業省、キーパーソン4名、NEDO、企業10社、若手研究者10名が登壇し、講演とショートプレゼンテーションを行った。これらの活動を通じて近畿地域におけるバイオものづくり分野のポテンシャルの見える化を図り、調査報告書としてまとめられた。
