令和5年度 商取引・サービス環境の適正化に係る事業(水上設置遊具の安全に関する調査等) 調査報告書

掲載日: 2024年10月26日
委託元: 経済産業省
担当課室: 商務・サービスグループ消費・流通政策課
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令和5年度 商取引・サービス環境の適正化に係る事業(水上設置遊具の安全に関する調査等) 調査報告書のサムネイル

報告書概要

この報告は、水上設置遊具の安全に関するガイドラインの改善を目的とした調査報告書である。令和5年度に株式会社矢野経済研究所が実施した調査では、令和2年に策定されたガイドラインの運用状況を把握し、その改善策を検討するため、水上設置遊具を運営・設置している事業者25者に対してヒアリング調査を実施した。調査は海上に遊具を設置している事業者17者、プールに設置している事業者5者、遊具提供事業者3者を対象とし、令和5年12月から令和6年3月まで現地訪問やオンライン会議による聞き取りを行った。調査内容はガイドラインへの取組状況の把握、事例収集と周知資料の作成、ガイドライン改善策の検討の3つの柱で構成された。事業者に対する調査では、ガイドラインの認知・周知状況、記載内容に関する取組状況、独自の安全対策、ガイドラインへの意見等について詳細な聞き取りを実施した。また、運営上のヒヤリハット事例や安全に関する好事例の収集を通じて、実際の運営現場での課題と対策を把握し、ガイドラインの実効性向上に向けた改善点を特定した。調査結果に基づき、熱中症対策、海洋生物・水生生物対策、フジツボ等の清掃・除去などの具体的な安全対策事例が示され、事故やケガ等発生時の対応策、応急処置に関するスタッフ研修、乗り物酔い対策等の好事例が整理された。これらの調査結果は、水上設置遊具の安全性向上とガイドラインのより効果的な運用に向けた改善策検討の基礎資料として活用されることとなっている。