令和5年度エネルギー需給構造高度化対策に関する調査等事業(再生可能エネルギー固定価格買取制度等における賦課金単価算定の精緻化に向けた分析等調査)調査報告書
報告書概要
この報告は、再生可能エネルギー固定価格買取制度における賦課金単価算定の精緻化に向けた分析等調査について書かれた報告書である。三菱総合研究所が資源エネルギー庁からの委託により、令和6年度(2024年度)の賦課金総額および賦課金単価を算出することを目的として実施した調査である。
調査は大きく三つの分野に分けて実施された。第一にFIT制度に係る算定用データの分析として、再生可能エネルギー発電設備の導入量・導入時期の分析、回避可能費用に関する分析、販売電力量に関する分析、インバランスリスク単価に関する分析が行われた。第二にFIP制度に係る分析として、FIP制度活用予定事業者における発電設備に関する分析、卸電力取引市場や環境価値の参照価格に係る分析、バランシングコストや出力制御に係る分析が実施された。第三に再生可能エネルギー政策の検討に必要な事項として、FIP制度移行済み事業者を対象としたヒアリング調査により現行制度の運用状況が調査された。
発電設備の導入量分析では、稼働済設備についてはFIT制度費用負担調整機関保有データおよびFIT設備認定データを用い、未稼働設備についてはアンケート調査結果を基に集計・推計が行われた。その結果、2024年度末の累積導入量見通しとして、太陽光発電は10kW未満が8,086MW、10kW以上が60,316MW、風力発電は20kW未満が57MW、20kW以上が5,511MW、中小水力発電は各区分合計で1,552MW、地熱発電は154MW、バイオマス発電は7,203MWと推計された。
回避可能費用の分析では、スポット市場・時間前市場価格の過去トレンドを基に分析が実施され、販売電力量については電力広域的運営推進機関による2024年度の電力需要想定を踏まえて分析された。インバランスリスク単価については過去トレンドを基に分析が行われ、これらの分析結果を総合して最終的な賦課金単価が算定された。