令和 5 年度二国間クレジット取得等のためのインフラ整備調査事業(CEFIA国内事務局等業務)報告書
報告書概要
この報告は、令和5年度二国間クレジット取得等のためのインフラ整備調査事業(CEFIA国内事務局等業務)について書かれた報告書である。CEFIA(Cleaner Energy Future Initiative for ASEAN)は、2019年9月にASEAN+3エネルギー大臣の合意の下で日本主導により提案された、ASEAN域内のエネルギー転換と脱炭素社会実現のための官民イニシアティブとなっている。CEFIA国内事務局の運営として、脱炭素技術の普及と政策・制度構築を一体として進めるフラッグシッププロジェクトの遂行と支援を実施した。具体的には、RENKEI(IoT連携制御)、ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)、SteelEcosol(鉄鋼エコソリューション)、マイクログリッド、ファイナンスでの取り組みを支援するとともに、新たなフラッグシッププロジェクトとしてバイオ炭及び高効率空調のプロジェクト立ち上げと実行を支援した。また、第5回CEFIA官民フォーラム及びCOP28ジャパンパビリオンサイドイベントを実施し、ASEAN地域における脱炭素技術の普及とエネルギー関連ビジネスの環境整備促進を図った。さらに、CEFIA Project Management Unitの支援業務として、APAEC(ASEANエネルギー協力行動計画)フェーズIIへの貢献のためのコラボレーションロードマップ策定支援を行った。CEFIAデジタルプラットフォームの運用により活動紹介や開催告知を行い、アジア太平洋開発金融機関協会(ADFIAP)と連携したファイナンス分野での具体案件組成支援も実施した。これらの活動を通じて、官民連携による脱炭素技術の普及展開の加速化を目指し、日ASEAN官民のエネルギー協力を発展させることでASEAN地域の温室効果ガス排出削減に最大限貢献していくことを目的としている。
