令和5年度成長型中小企業等研究開発支援事業(展示会出展支援等を通じた事業化支援に関する事業)調査報告書
報告書概要
この報告は、令和5年度に中小企業庁が実施したGo-Tech事業(展示会出展支援等を通じた事業化支援に関する事業)について書かれた報告書である。中小企業庁では、戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)と商業・サービス競争力強化連携支援事業(サビサポ事業)を統合したGo-Tech事業の制度普及を目的として、過去採択企業による5つの展示会への共同出展を実施した。対象展示会は、新ものづくり・新サービス展、第38回インターネプコンジャパン、第16回国際カーエレクトロニクス技術展、nano tech、SMART ENERGY WEEKとなっている。事業実施では、サポイン事業対象者326件とサビサポ事業対象者418件の計744件に案内メールを送付し、出展者募集を行った。各展示会では出展者説明会を開催し、Go-Techパビリオンを設置して企業の技術や製品を展示するとともに、来場者アンケートと出展者アンケートを実施した。来場者アンケートの結果、Go-Tech事業の認知度は4~5割程度であったが、約8割の来場者が満足したと回答しており、新たな技術や企業に触れる機会となった。出展者の満足度も高く、特にnano techとSMART ENERGY WEEKでは高い成果が得られた。しかし課題として、事務局立ち上げからウェブサイト公開まで時間を要したため、インターネプコンジャパンと国際カーエレクトロニクス技術展では出展可能数に達しなかった。次年度に向けては、開催2~3か月前の事前準備、プレゼンコーナーや来場者向けウェブサイトの設置、ノベルティグッズの活用などが提案されている。
