令和 5 年度カーボンニュートラル実現シナリオ構築等に向けた国際連携事業(ミッション・イノベーションを通じた欧米等との脱炭素化協力事業)報告書

掲載日: 2024年12月4日
委託元: 経済産業省
担当課室: 産業技術環境局総務課国際室
委託事業者: 株式会社テクノバ
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令和 5 年度カーボンニュートラル実現シナリオ構築等に向けた国際連携事業(ミッション・イノベーションを通じた欧米等との脱炭素化協力事業)報告書のサムネイル

報告書概要

この報告は、令和5年度カーボンニュートラル実現シナリオ構築等に向けた国際連携事業について書かれた報告書である。ミッション・イノベーション(MI)を通じた欧米等との脱炭素化協力事業の成果をまとめている。

日本は2020年に2050年カーボンニュートラル目標を設定し、グリーン成長戦略において国際連携を重要な政策ツールと位置づけた。2016年に設立されたMIは、有志国によるクリーンエネルギー分野の研究開発投資拡大と国際連携を促すイニシアティブであり、米国や欧州が首脳レベルで強いコミットメントを示している。

MI第二期では7つのミッションが立ち上げられ、日本は「クリーン水素」「グリーン電力」「二酸化炭素除去」の3分野に参加している。本事業では、これらのミッションにおける専門家派遣、ワークショップ開催、調査実施等を通じて産官学ネットワークを形成し、国際共同プロジェクト形成や国際的ルールメイキングへの参画機会拡大を図った。

具体的な活動として、関連会合への参加、ハイブリッド及びオンラインワークショップの開催、水素キャリア技術やCDR技術に関する調査分析を実施した。Clean Hydrogen Missionでは水素貯蔵・輸送に関する調査、Carbon Dioxide Removal Missionでは文献レビューを行った。また、各ミッションから依頼された調査への対応も行った。

これらの活動を通じて、日本が参加するMIミッションにおける国際連携を深化させ、カーボンニュートラル実現に向けた技術開発と政策立案に貢献している。特に水素キャリア技術に関するワークショップでは、液化水素、LOHC、アンモニアの各技術について国際的な知見共有が図られた。