令和5年度エネルギー需給構造高度化対策調査等事業(国内外における水素・アンモニアサプライチェーン形成の効果検証に関する委託調査事業)報告書

掲載日: 2024年12月19日
委託元: 経済産業省
担当課室: 資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部水素・アンモニア課
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報告書概要

この報告は、国内外における水素・アンモニアサプライチェーン形成の効果検証について書かれた報告書である。我が国は2050年のカーボンニュートラル宣言を踏まえ、脱炭素とエネルギー安定供給を実現するエネルギーとして水素・アンモニアに注目し、世界各地で関連プロジェクトが組成されている状況にある。昨今の水素・アンモニアを巡る情勢は技術開発・実証フェーズから大規模商用化段階へと移行しており、米国や欧州を筆頭に長期かつ巨額の政策支援の下で産業政策と一体となった大規模サプライチェーン構築が進められ、次世代エネルギー産業の主導権争いの様相を呈している。このような背景から、本事業では水素・アンモニアのサプライチェーン構築に向けた価格差支援及び拠点整備支援に関する助成金交付において、当該施策の地域・国へのインパクトを測定するための事業評価モデル構築と政策評価を実施している。今年度のモデル構築では価格差支援の評価に重点を置き、諸外国の類似政策における評価手法等の調査も併せて行っている。評価モデルの構築では、政策的重要性としてエネルギー政策とGX政策の観点から総合的な評価項目を設定し、事業完遂の見込みも含めて検討している。国内外の文献・ヒアリング調査では、米国や英国における水素政策の経済効果分析手法を調査し、産業連関表等を用いてプロジェクトの投資情報から粗付加価値額や雇用創出効果を評価する手法が採用されていることが判明した。