令和5年度燃料安定供給対策調査等事業(石油製品の卸・小売価格モニタリング調査(全国規模価格モニタリング調査(石油製品小売市況調査・石油製品卸売市況調査)))調査報告書
報告書概要
この報告は、石油製品の小売市況調査について書かれた報告書である。資源エネルギー庁石油流通課が委託し、日本エネルギー経済研究所石油情報センターが実施した調査結果で、令和5年3月から6月にかけての全国各地域における石油製品価格の推移を詳細に記録している。調査対象はハイオクガソリン、レギュラーガソリン、軽油、灯油の4種類で、都道府県別および経済産業局別の現金価格(消費税込み)として店頭価格と配達価格を週単位で継続的に調査した結果を示している。価格データは3月27日から6月12日まで毎週調査され、全国平均価格の変動および地域別価格差が明確に把握できる形式で整理されている。レギュラーガソリンは全国平均で167円台から169円台で推移し、ハイオクは178円台から180円台、軽油は147円台から149円台、灯油は110円台から114円台の価格帯で変動している。地域別では長野県や長崎県が高値傾向を示し、岡山県や埼玉県が低値傾向にある特徴が継続的に観察されている。また各都道府県の価格について前週比較による増減記録や直近の高値・安値との比較分析も含まれており、石油製品価格の地域格差と時系列変動を包括的に把握するための基礎資料として機能している。
