令和5年度産業保安等技術基準策定研究開発等事業(高圧ガス容器に関連する規制等の見直し等調査)報告書

掲載日: 2025年2月28日
委託元: 経済産業省
担当課室: 産業保安グループ高圧ガス保安室
委託事業者: 高圧ガス保安協会
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報告書概要

この報告は、高圧ガス容器に関する国際基準の見直しと国内法令改正に向けた調査について書かれた報告書である。令和5年度産業保安等技術基準策定研究開発等事業として実施され、水素燃料電池自動車の技術基準に関する国際基準GTR13及びUNR134の改定に対応する国内法整備の検討を目的としている。主な調査内容として、国連で採択されたGTR13及びUNR134の国際基準見直し内容の詳細調査と翻訳、高圧ガス保安法の関連法令との比較分析、改正に向けた素案作成が行われた。GTR13については圧縮水素貯蔵システムの性能要件や試験手順の改定、UNR134については型式相互承認協定規則の見直し内容が調査された。さらに他法令への影響として、道路運送車両法における規制一元化による技術基準の統一要件、日EU経済連携協定及び日英包括的経済連携協定における充填可能期限年月の延長(15年から25年へ)に伴う改正の必要性が明らかにされた。一方で、金属材料の水素適合性試験法及びアルミニウム合金の湿潤環境下応力腐食割れ確認試験法については、規則本文への規定が見送られたため、国内法への導入は適切でないと判断されている。報告書には調査結果の詳細な添付資料が含まれ、技術的エビデンスに基づく改正素案が体系的に整理されている。