令和5年度社会的起業家に対する投資促進・機運醸成に向けた調査・広報事業事業報告書

掲載日: 2025年3月7日
委託元: 経済産業省
担当課室: 中国経済産業局地域経済部イノベーション推進課
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報告書概要

この報告は、社会的起業家に対する投資促進と機運醸成について書かれた報告書である。有限責任監査法人トーマツが令和5年度に実施した調査事業の成果として2024年3月にまとめられたものであり、インパクトスタートアップの現状と課題について包括的に分析している。報告書ではまずインパクトスタートアップの定義を明確化し、これらの企業を取り巻く環境について詳細に検討している。特に注目すべきは、SDGsビジネスの世界市場規模が小さいもので70兆円、大きいもので800兆円程度にも上るという試算結果であり、社会課題解決ビジネスが収益拡大の新たなフロンティアとして位置づけられている点である。さらに、インパクトスタートアップ登場の背景として、アナリティクスやAI、ブロックチェーン、IoT、ロボティクス、5G通信、量子コンピューティングなどの革新的技術の登場を挙げており、これらの技術により従来の手法では解消できなかった社会課題にもアプローチが可能になったとしている。報告書にはインパクトスタートアップのカオスマップも含まれており、この分野の全体像を視覚的に示している。また、インパクトスタートアップの成長における課題とその解決方策についても仮説を提示し、成長要因の分析も行っている。