令和5年度燃料安定供給対策に関する調査(揮発油販売業管理システム(STNDシステム)の機能拡充に係る実証検証事業)調査報告書

掲載日: 2025年3月18日
委託元: 経済産業省
担当課室: 資源エネルギー庁資源・燃料部燃料供給基盤整備課燃料流通政策室
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令和5年度燃料安定供給対策に関する調査(揮発油販売業管理システム(STNDシステム)の機能拡充に係る実証検証事業)調査報告書のサムネイル

報告書概要

この報告は、燃料安定供給対策における揮発油販売業管理システム(STNDシステム)の機能拡充に係る実証検証事業について書かれた報告書である。経済産業省では品確法に基づくガソリンスタンド運営に係る申請業務を実施しているが、事業者からの紙媒体申請資料を担当者が手作業でSTNDシステムに登録する作業が大きな負担となっていた。この課題解決のため令和2年度に品確法申請・届出受付システム「石油流通ネット」が整備されたものの、STNDシステムとのデータ同期がなされておらず運用開始に至っていなかった。本事業では石油流通ネットの運用開始に向けて、STNDシステムとの連携機能強化に係る実証検証及び評価を目的としている。実施内容はデータ連携検証とその他不具合改修対応等であり、データ連携検証では要件取りまとめ、連携方式設計、検証実施の三段階で進められた。連携方式として、バッチ及びPL/SQL言語によるデータ連携ツールを開発し、石油流通ネットから日次で出力される差分データをSTNDシステムに取り込む自動システムを構築した。連携対象データは販売業者情報、販売業者役員氏名情報、延長認定履歴情報、給油所情報、試買検査結果情報の5種類である。動作検証は単体試験、結合試験、総合試験の段階で実施され、最終的に経済産業省内本番環境へのリリース作業を完了した。しかし品質維持計画情報など両システムの設計上の理由により連携対象外としたデータが残り、今後の課題として残存している。